次の2つの英文は、それぞれどういう意味で、どのような違いがあるのでしょうか。
1. I remember staying at this hotel.
2. I remember to stay at this hotel.
1は、remember の目的語が staying で、文法用語では動名詞とよばれることを覚えていると思います。
一方、2は、to stay で、不定詞ですね。
動名詞も不定詞も「~すること」という意味では同じ感じも受けます。
どこに違いがあるのでしょうか。
はい、それでは答を言います。
次の通りです。
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1.このホテルに泊まったのを覚えています。
2.このホテルに忘れずに泊まるつもりです。
問題文は、本来ならもっと詳しく書くべきところをあえて抜かしたところがあります。
たとえば、次のように言えばもっとはっきりわかるでしょう。
- I remember staying at this hotel when I was a child.
- I remember to stay at this hotel next summer.
こうすれば、1は、「子供のころ泊まったのを覚えている」、2は、「来年の夏に泊まるのを忘れない」という意味の違いがはっきりと分かります。
つまり、この場合、staying は「泊まるという具体的なものごと」を意味しています。したがって、「子供の時に」という説明が付加されると、「かつて泊ったこと」という具体的なイメージが浮かぶことが分かります。
一方で、to stay は「これから泊まること」を意味しています。したがって、「来年の夏」という説明が付加されると、来年、泊まるという「将来、泊まること」という具体的なイメージにつながるのです。
今回は、remember に続く動名詞(doing)、および不定詞(to do)の意味の違いについて考察しました。
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