(前回まで)ロンドン生活を印象深いものにしてくれたフラット(英国ではアパートのことをそう呼ぶ)の階段や廊下、浴室の写真を載せた。写真に撮るときれいに見えるが、実際はなかなかのものだった。

2022年7月29日(木曜) 曇り 

またやらかしてしまいました。今朝パディントン駅からオックスフォード行き直行に乗車しました。あまり時間の余裕がなく、予約していたチケットを発行する手続きを終えて、あわてて飛び乗ったのでしたが、車内で車掌にチケットを見せると、この列車はオックスフォードに行かない、次の次の駅(Didcot Parkway)で乗り換えろと言われました。オックスフォードの駅に到着するのに20分くらい遅れましたが、待ち合わせには余裕をみていたので問題ありませんでした。(それもさることながら、待ち合わせた相手がけっこう遅れてやってきたので、とくに気にすることもなかったのでした)。

ところで、英国であれこれと気になったことをメモにしておこうと思います。

1.英国の家屋の窓枠はおしなべて白色です。これは法律できまっているのかと友人に訊いたところ、そんなことはないといいます。では自主的にそうしていると言うことなのでしょうか。ボクの印象では99パーセントが白色です。

2.英国人の体感温度は日本人にくらべて2度くらい高いと思います。これはボクの仮説でありますが。以前、日本の寒い時期に出展で来日した英国人がブースで半袖姿でした。こちらは上着にコートまで着ているというのに・・・・・・。

今回、ボクにとっては「温かい」という気温の時、英国人の友人が「あっついなぁ」と言っていました。だから今夏の熱波は、彼らにとって43度くらいの体感温度だったとボクは思っています。

3.アメリカは人種のるつぼと言われますが、ロンドンこそが人種のモザイク、ジグソーバズル状態です。特に地下鉄等や町自体がコンパクトなこともあって、アメリカの都市にいるよりもずっと距離感が近いです。そこにぎゅうぎゅうに、世界各国、あらゆる人種、宗教、文化の人たちが押し込まれるようにして生きています。多様性が当たり前の世界です。特にアフリカ勢、イスラム、中東の存在感があります。中東の金持ちが家族を連れて一番リラックスしているのがロンドンだと想像します。ハロッズに行ってみてください。中東の女性たちが、金満ぶりを発揮して高級品を買いあさり、特売場状態になっています。

4.Alight for ~ という表示を駅でよく見かけます。これは、「~に行くのにはここで降車せよ」と言う意味です。アメリカではあまり見ない表現です。

5.車内アナウンスで「不審なものを見つけたら駅員に教えるか、番号にテキストしてください。対処します」といった意味のことを言ったあとに、See it. Say it. Sorted. と言うリズミカルな表現が耳に残りました。意味としては、「見てね、言ってね、はい、片が付きました」というようなことでしょう。この表現は、Sで始まることばを繰り返して頭韻を踏んでいるのが効果的です。

(つづく)

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