プレゼンテーションに対して、つぎのように言うとします。何と言ったらよいでしょう。

◎あなたのプレゼンテーションはとても面白かったです。

例えば、つぎのような表現が考えられます。

Your presentation was very intereting.
I found your presentation very interesting.
I was very interested in your presentation.

いずれの例でも「とても」を表すのに very という副詞を使っています。

これに対して、quite を使った場合、ニュアンスはどう変わるでしょうか。

Your presentation was quite interesting.

quite を辞書で引くと「並はずれた、たいした」という意味が見つかります。

結論から言うと、アメリカでは「とても、たいへんな」という意味で very が持つ強調の働きと大差がありません。しかし、英国では注意が必要です。

辞書に次のような解説がありました。

[程度を表わす形容詞・動詞などを修飾して]
《主に英国で用いられる》 (思ったより)かなり,なかなか;
《主に米国で用いられる》 非常に,たいへん
《★【用法】この用法は通例 《主に英国で用いられる》; 《主に英国で用いられる》 では必ずしもほめ言葉にはならない点に注意》.
She’s quite a pretty girl. 彼女はなかなか[《主に米国で用いられる》 実に]きれいな女の子だ.
(Weblioより)

つまり、英国では「思っていたより良かった」というやや皮肉を込めたようなニュアンスがあって、けっしてほめ言葉にならないということです。

英国と英国人は一筋縄ではいかない、という例かもしれませんね。

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