今日のテーマは、「that に込められた思い」です。
that は this と並んで、中一で習う定番中の定番とも言うべき代名詞です。でもなかなか深遠な意味合いがあるようで。
例えば、あなたは「その通りだ!」と言いたいときに、なぜ That’s right! と that を使うのですか。
つぎに、友人が新しい携帯電話を買ったとします。その携帯をほめるときになんと言ったらよいでしょう。答えは、、、
友人 ”I’ve got a new mobile phone.”
あなた ”It’s really nice!”
この場合、携帯を指すのですから it を使います。もし、ここで that を使った場合は、その状況全体を指します。つまり「良い買い物をしたねぇ」と言うようなニュアンスです。
要すれば、it は「特定のもの」を指すのに対し、that は「状況、場面、文脈全体」を指しています。
もうひとつ。that は代名詞だけでなく、副詞としての使い方があります。例えば次のような表現。
I don’t like him that much. 彼のことはあまり好きでない。
It won’t take that long. それほど長くはかかりません。
that を入れることによって、直接的な決めつけた言い方から、すこし含みを持った表現になります。
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