英語の動詞の中で動物の名前を使ったものがあります。覚えておくと便利です。

まず carp (鯉)です。広島カープでも使われていますね。どんなイメージなんでしょうか。

実は、英米では、鯉は泥の中に棲む汚い魚でどちらかというとあまり良いイメージでないようです。食用にされるにしてもあまり上等な魚ではないと見なされているそうです。

その carp が動詞として使われる例を挙げるとつぎです。

He always carps at my error. (彼はいつも僕の間違いに「ケチをつける、あら探しをする」。)

ありゃー、って感じですね。広島カープファンはあら探しの名人ということになります。

次に、crow (カラス)です。日本でのイメージはよくありませんね。ではこれが動詞として使われるとどうでしょうか。

He crows about his success. (彼は自分の成功を鼻高々で自慢する。)

crow は動詞で「誇らしげに話す、鼻高々で自慢する」という意味になります。よいイメージではありませんが、意外な感じもあります。

次に dog (いぬ)です。どんな想像をしますか。では例を挙げます。

The police dogged the suspect. (警察がその容疑者のあとをつけ回した。)

あまり良いイメージで使われていないものの、感じとして分かりやすい気がします。

最後に、wolf(狼)です。良いイメージではなさそうな気がしますね。ではどんな意味で使われているでしょうか。wolf down というイディオムが使われます。

He wolfed down his meal. (彼は食事をガツガツと平らげた。)

ちなみに、wolf の発音ですが、ウルフ と言うより、ウゥフ または、ウーフ と言うと、英語らしくなります。

以上、どうですか。それぞれの動物のイメージと合ってもいるところもあるし、意外なところもあります。その動物を思い浮かべながら英文を味わってみてください。

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