これは2016年4月24日に投稿されたものです。

マグナ・カルタは中3で学ぶようです。リスニング講座で改めて習いましたので、要点をまとめておきます。

写真は、約1年前の日経記事から。マグナ・カルタは1215年6月に制定され、ちょうど800年に当たる昨年は記念式典が開かれたのでした。

・イングランドのジョン王が税金を勝手に引き上げたり、フランスにあったイギリス領地を失ったり、ローマ法王に破門されたことに反発し、貴族が国王にも奪えない権利をリストとしてまとめた。これが、マグナ・カルタ(The Magna Carta)である。

・ジョン王は署名を渋ったが貴族の反乱を受け、1215年にようやく署名した。マグナ・カルタには、25人の貴族から成る評議会が、国王が法律に従っているかを確認することが盛り込まれている。

このようにイギリスでは1215年に、国民の権利を守るために、国王の権力を制限するという近代法の理念が文書で確認されました。ご存知の通り、英国は不文憲法の国ですが、このマグナ・カルタは英国憲法を構成する法典のひとつとなっています。

ちなみにこの頃日本では鎌倉時代で、源頼朝の四男、実朝が鶴岡八幡宮で、公暁(くぎょう)に暗殺されたのが1219年です。公暁は、前の将軍であった源頼家の子で、実朝の甥に当たる人物。彼の死により頼朝の嫡男はすべて死に絶えました。

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