男はなんであんな布切れを首に巻いているのでしょうか。そうは言いつつ40年に渡り、首を絞めながらサラリーマンをやっていました。最近はクールビズで半年以上、ノータイでもよくなりましたが。長年の疑問がリスニング講座でようやく氷解したので、以下まとめておきます。

◆ネクタイの起源は17世紀の三十年戦争(The Thirty Years War)までさかのぼります。三十年戦争(1618~48年)はドイツ内の新旧両派の対立によって始まり、西ヨーロッパの新教国、旧教国それぞれの介入によって大規模な国際紛争となった宗教戦争のことです。
◆フランスの傭兵だったクロアチア人が首に巻いていた布切れに、フランス兵が真似をし、特にルイ14世が興味を持ったのが流行のきっかけとなりました。その布はクラヴァツとよばれましたが、クロアチア人を意味するフランス語、クロアーツがその語源です。

◆当初は結び方が複雑なほど、より上等であると考えられましたが、産業革命をきっかけに多くの人が結ぶようになり、特に19世紀の終わりに向けて、結び方も次第に簡略化されていきました。

With the industrial revolution, more people wanted to wear ties, and so more easily knotted version appearedーespecially toward the end of the 19th century.

ちなみに僕は、ハーフ・ウィンザーの結び方を愛用しています。フォーマルなウィンザーは結び目が太くなるので、結ぶ近辺の巾が細くて、全長が長い、例えばエルメスなどの製品が向いています。(エルメスは超高価でもはや手が出ませんが。)

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