Microbiome  マイクロバイオーム

今回は医科学もの。それにしてもいつも思うことですが、人間の体というのはほんとうによくできていることに感心します。でもバランスが崩れると不調を来し病気になってしまいます。その原因は体内にある微生物群の存在にもよることが多いのです。

このエッセイを読んで、私たち人間は絶妙な安定と不安定の間で生きているのかもしれないと考えさせられました。

さて本題です。人間の体が細胞だけでできていて、機能していると思ったら大間違いなのです。実はとてつもない数の微生物が人間の体には住みついています。そういう微生物群をマイクロバイオームと呼びます。

それらが人間の体に及ぼす良い面での影響は絶大です。例えば。。。

ー内臓にいるバクテリアは食物の消化を助け、必須のビタミン、ミネラルを作る。
ー免疫システム、体の発達にも綿密な関係がある。
ー腸内の細菌では脳に作用し行動に影響を及ぼす化学物質をつくるものがいる。したがって、マイクロバイオームはうつ病や不安症に関連があるのではないかと考えられている。

Scientists know that human cells in the body contain about 22,000 genes, but that the microbes in us have more than 4 million different genes. Their influence, therefore, is profound.

科学者によれば、人間の細胞には約2万2千の遺伝子があることがわかった。しかし我々の体の中にいる微生物には4百万以上の異なった遺伝子がある。従い、その影響たるや絶大なものになる。

It’s no wonder that when the microbiome is unbalanced, the digestive system doesn’t work properly. but some bacteria found in our guts make chemicals that act on the brain and influence its activity.

当然のことながら、マイクロバイオームが不安定になれば、消化のシステムはうまく働かなくなる。しかし腸内にいるバクテリアのなかには、化学物質を作り出して脳に働きかけ、その活動に影響を及ぼすものもいる。

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