ハーブやスパイスの起源は4千年以上前にさかのぼります。紀元前1世紀には、ハーブやスパイスを薬に使っていたことが知られています。

中世ヨーロッパではスパイスは宝石のように貴重なもので、その結果中東からの輸入を独占していたベニスが繁栄を極めました。それはなんと8世紀から15世紀まで及んだのでした。

The reason why Venice became such a wealthy power was that it had a monopoly on the spice trade with the Middle East from the eighth century all the way until the 15th century.
(ベニスがこのように富裕で力を持つ都市になった理由は、8世紀から15世紀まで中東とのスパイス取引を独占していたからです。)


やがて大航海時代が到来すると、この独占体制を崩そうと、コロンブスによるアメリカ航路やヴァスコ・ダ・ガマの喜望峰周りの航路開拓の動機につながったのです。

いまや、そんな貴重だったスパイスやハーブはスーパーに行けば簡単に手に入ります。
手に取ったとき、往時の貴重さを偲ぶことにしましょう。

さて単語のお勉強です。ハーブにまつわる単語として herb を語源に持つ、herbivorous は「草食性の」という単語があります。
→「肉食性の」は、カーニバルと同じ語源を持つ、 carnivorous
→オムニバスと同じ語源の、omnivorous は「なんでも食べる」の意味、
→さらに、omnibus 「誰もが乗れる馬車」というラテン語が省略されて、
→乗り物の bus という言葉が使われるようになりました。

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