コロンブスの卵は、どうやったら卵をテーブルの上にたてることができるかというとんち話です。もう誰もがご存知ですよね。

The point of the story is that a feat, once accomplished, looks like anyone could have done it but it takes a clever person to do it for the first time.

「コロンブスの卵という逸話の要諦は、偉業というものは、いったん達成されたら誰しも出来て不思議でなかったように思えるが、初めてそのことを成し遂げるのは本当の賢人でなければできないということなのです。」

しかし、この有名な逸話は、実は作り話だったとか。なぜならこのエピソードが有名になったのは1565年に出版された The History of New Worldに書かれていたからなのですが、それ以前に似た話があったことが分かっています。

その話というのは、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオレ大聖堂のドームを設計したルネサンスの建築家、フィリポ・ブルネレスキが、ドームにケチをつけてきた人に「卵を立ててみよ」と迫ったのだというものです。ちなみにブルネレスキはコロンブスより70年以上前に生まれています。

写真は、コロンブスが居並ぶ貴族の前で卵を立てている絵と、フィレンツェの街にそびえる大聖堂です。フィレンツェには、二度訪れたことがありますが、もう一度行ってみたい気持ちにさせてくれます。

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