前回に引き続き、若者用語について調べてみました。
最近、若者の間で「ディスる」という言葉が使われているのを聞いたことがないですか。え、自分で使っていますって?

最初にこれを聞いたとき、相手を否定して貶めようとするニュアンスはなんとなく察知できましたが、なぜそういうのか不明でした。

そこで調べたところ、これはディスリスペクト (disrespect) から来ており、「不」の意味を示す接頭辞のディス(dis-)が付されてできた言葉とのこと。 そう言うことによって「無礼なことを言う、蔑む、軽んじる」などの意味で使われていることが分かりました。

しかし、dis-という接頭辞は「否定、反対、逆」を示すもので、これがつく英単語は別に disrespect だけでなくて、枚挙にいとまがありません。

例えば、disappointed(失望する)、dishonest(不正直な)、discourage(意気阻喪させる)など、dis-がついて相手を否定的に表現するような言葉はいくらでもあります。そもそも多くの言葉に付く接頭辞だけを持ち出して特定の意味を表そうとしても日本語としてシャレにならないではありませんか。つまりはものを知らないことをさらけ出しているに過ぎないのではないでしょうか。無知であることは disgrace (恥辱)です。

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