仮定法過去についての考察
昨日(その22)の例文 It ‘s high time you were in bed.
を挙げて、仮定法過去という文法用語を使ってしまいました。あまり文法に深く立ち入らないようにと考えていたのに。
番外編として、例文のように現在のことなのになぜ過去形をとるか、について考えてみます。そのために、必ず出てくる仮定法過去の例文を挙げます。
If I were a bird, I would fly to you .
訳:もしも私が鳥であったなら、あなたのところに飛んでいくでしょう。
なぜ過去形をとるか、それは、いったん心の中で想像しているからだと考えてはどうでしょうか。つまり、上の例文では、
(ああ、切ないな、だから自分の心の中で想像したんやけど)
鳥になって、あなたのところに飛んで行ってしまったよ
という、脳内お花畑での創作劇、それは通常あり得ない話なんですが、その気持ちを言葉にしたもので、つまりいったん想像の中で話を作った(=自分にとってはすでに起こった出来事である)から、過去形で表すと考えればよいのです。
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仮定法過去。一旦、想像のなかで話を作った。こう考えると理解しやすいです。なるほど、合点です。
猪俣さん、コメントをありがとうございます。仮定法過去や仮定法過去完了は、なぜ時制が過去にずれるのか、学生の頃ずっと疑問に思っていました。それに対する僕なりの推論です。日本語でも「もし自分が鳥だったら(空を飛べるのに)」というように、過去形のように表現していますよね。
なるほど、山根さんの説明で何故過去形をとるかよくわかりました。ありがとうございます。