英国人のメールから次の表現を拾いました。

I can help, but I am not the total solution.

このメールは英国人同士のやりとりで、cc で僕にもコピーが落ちている状況でした。ネイティブ間では相当高度な表現でやり取りさますが、英国人の洗練された表現や微妙なニュアンスが読み取れたときは、とても参考になります。この文の僕なりの解釈は次の通りです。

「助けられるけど、全面的には無理だよ。他のひとにも頼んだほうがいいよ。」

この表現だけ読むと、ぶっきらぼうに断りを入れているような印象も受けかねませんが、実はこの発信者は、丁寧に自分なりの回答をしたうえで、ほかの専門家の意見も聞いたほうが良いと言っていました。英国人らしい、心遣いが十分感じられる対応でした。ちなみに the total solution を調べたところ、つぎのような解説が見つかりました。

In business computing a total solution is one that contains all products and services in one delivery that meets a specific function or provides one solution or system to solve multiple problems.

<ビジネスコンピューティング(いわゆるビジネス上の情報処理のこと)においてトータルソリューションとは、一回の配信によりすべての製品とサービスを提供する問題解決処理のことで、それらは特定の機能を満たす、あるいは複数の問題を解決する方法やシステムを提供します。>

 

なお、このメールの後半には、こんな表現もありました。

I have cc’d the right people in this regard. 

「本件について、よく知っている人たちに cc を落としておきます。」

cc はカーボン・コピーから来ている、「供覧」の意味ですが、いまや動詞としても使っていることがわかります。

0