コロナ禍のためにもはや完全に定着した「テレワーク」。

当たり前のように使われていますが、知人の英国人に訊いたところ、次の説明がありました。

I think Telework, although quite understandable, is not an English word.  Probably the best English expression is working on line or working remotely.

「思うに、テレワークは、十分に理解可能ですが、英語の単語ではありません。おそらく最も妥当な英語表現としては、ワーキング・オンライン、あるいはワーキング・リモートリーが考えられます。」

ただし、調べたところでは、元々、この言葉の発祥はアメリカの1970年代で、「プロジェクトに参加しているメンバーに家から仕事をすることを許可し、”Telecommuting”と”Telework”という造語をつくり、今日のリモートワークやモバイルワークといった派生語の起源になったとされています」(引用:シゴトバ https://shigoto-ba.com/archives/1360)とのことです。

従って、telework と言う言葉が、「英語ではない」というのは、英国人らしい発言であるとも思えます。

筆者が、そういう英語の正統性にうるさい英国人に対しても、十分に通じる言葉としては、

・working on line
・working remotely

の他に、次の言い方を推奨します。

work from home

なぜなら、この言い方は、「会社に行けない事情があるために、家から会社や取引先とやりとりしながら仕事をしている」というニュアンスをうまく表していると思うからです。その意味で前置詞の from がとても効果的です。

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