つぎの日本語を英語にして下さい。

◎すみませんが、会議に間に合わないと思います。先に始めておいてください。

さて、「間に合わない」をどう表現したらよいでしょうか。

その答えは、







はい、答えを言いますよ。

Sorry, but I’m afraid I can’t make it to the meeting.

make it は「間に合う」という決まり文句です。非常にシンプルに表現できる便利なフレーズです。

トラブルが起こった場合には、まず I’m afraid で始めると、相手もなにか問題があるのだな、と待ち構えることができます。そこで、(できれば一呼吸置いて)トラブルの状況を述べると良いでしょう。

そもそも make it は「(物事が)うまくいく」というのが元々の意味合いです。そこから、「間に合う」という意味につながりますが、「成功する」「克服する」「参加する」など状況に応じて使える便利な言葉です。

make it の it はいわゆる「状況のit」という代名詞で、必ずしも具体的な物事を指しているわけでありません。

たとえば、That’s it! という決まり文句があります。「そうそう、それだよ」、「その通り」という意味です。また、Take it easy! (気楽にいこう!)という決まり言葉がありますが、いずれの it も「状況のit」です。

つぎに、「先に始めておいてください」はどう言うのが良いでしょう。なるべくシンプルに伝えるのが、こういうトラブル時の心得です。

その答えは、







はい、答えを言いますよ。

Please start without me.

この start は「始まる、着手する」という自動詞として使っています。(だから目的語がありません。つまり、ここでは、You start, please. と言っているわけです。)

また、自分が遅れるので「自分抜きで」始めておいてくださいと伝えたい状況ですので、あれこれ言わずにひと言、without me と言えばよいですね。

今回は、「間に合う」make it についてお話ししました。

 

 

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