つぎの日本語を英語にして下さい。

このラップトップは、並みのデスクトップパソコンより性能が優れている。

ここでのポイントは、「~より性能が優れている」をどう表現するかです。

こう書いてしまうと、すぐに better than ~ と、形容詞の比較級を使った表現を思い浮かべることでしょう。

しかし、ここではあくまで動詞で、それも1語で表現する方法について考えていきます。

そこで、「~より(性能が)優れている」と日本語では形容詞で表現していることを、英語では動詞1語でぴったり表現できるものがあるのでそれを紹介します。

表題に書きましたが、「~より(性能が)優れている」=「~を凌駕する」と言い換えることができます。

だから、「~を凌駕する」という意味を持つ動詞を使えば良いのです。やや難しい、単語ではあるのですが。。。

前回も書きましたが、なぜ、割と難しい動詞を取り上げるかというと、英語は動詞表現が豊かな言語であり、ぴったりとした動きや状態を理解したり、表したりするためにたくさんの動詞の語彙力をつけた方がよいからです。

さあ、ここで、冒頭の問題に戻ります。

このラップトップは、並みのデスクトップパソコンより性能が優れている。

 

さあ何と表現したら良いでしょうか。

その答えは、







はい、答えを言いますよ。

This laptop outperforms most desktop computers.

音声読み上げを聴いてみたい方は次からどうぞ。

This laptop outperforms most desktop computers.

ここでのポイントとなる「~より(性能が)優れている」を表すのは、outperform という他動詞です。これは「~よりパフォーマンスが優れている、~より効率が良い、~をしのぐ」という意味です。

つまり、outperform = to perform better than ということです。

一方、形容詞の比較級を使って設問の文章を表現するとつぎのようになります。

  • The performance of this laptop is better than most desktop computers.

この形容詞を使った表現は SVC (S=C) で動きの止まった、静的な感じを受けますが、一方で、動詞の outperform を使った表現を比べてみてください。

  • This laptop outperforms most desktop computers.

こちらの方が、SVO で動きを言い切っており、躍動感のある表現だと感じませんか。語数も少なくて、簡潔で、まさにエッジの効いた表現と言えましょう。

今回は、「~より優れている=凌駕する」outperform についてお話ししました。

 

 

73+