2012年2月初稿を手直し、掲載しています。

昨晩、映画「ロメオとジュリエット」をDVDで観ました。オリビア・ハッセー主演。Amazonに注文したDVDが届いたのでした。

 実は、この映画には思い出があります。

 大学に入った夏休み、新潟の今はもうなくなった小さな映画館で、幼馴染みの親友とたまたま新潟市に滞在していた米人の女性と三人で観たのです。彼女は二十を過ぎたばかりで、シカゴ出身、リンダという名前でした。

 甘く哀しいストーリーが終わったとき、隣の席にいる彼女をみて言葉を失いました。彼女はさめざめと泣いていたのです。

友人と僕ははじめて目の前で涙を流す若い女性を前にして、呆然としてなすすべがありませんでした。

 時代を経て再度観たこの作品はすこしも色あせていませんでした。映像も素晴らしいが、テーマ曲は心に沁みて来ます。歌詞を翻訳してみました。なお、YouTube はロミオを演じた Leonard Whiting が歌っている珍しいものです。彼が映画の主題歌を歌えばもっとヒットしていたのではないでしょうか。 

What is a youth?  Impetuous fire
  青年とは何か 衝動的な愛の炎
What is a maid?  Ice and desire
  乙女とは何か 氷の冷淡さ そして欲望
The world wags on
  世界は回り続ける
A rose will bloom
  薔薇は美しく咲き誇るだろう
It then will fade
  しかしやがては色あせていく
So does a youth
  青年も同じ様に衰えていく
So does the fairest maid
  最愛の美女も同じ運命にある

Comes a time when one sweet smile,
  甘い微笑みが時を迎える
Has a season for a while
  成熟したことを告げる季節
Then love’s in love with me
  その恋はわたしの愛のなかに存在する
Some they think only to marry
  結婚したいと願うものがいれば
Others will tease and tarry
  戯れ とどまるものがいるだろう
Mine is the very best parry
  私はもっともよく立ち回ってすぐに答えない
Cupid, he rules us all,
  キューピッドが すべて私たちの運命を決める
Caper the cape, but sing me the song
  戯れに戯れるが良い でも私のためにその歌を歌え
Death will come soon to hush us along
  死がやがてすぐに私たちを鎮めるだろう
Sweeter than honey and bitter as gall
  蜜よりも甘く 恨みのように苦い
Love is a task and it never will pall
  愛はひとつの仕事 けっして飽きることはない  
Sweeter than honey and bitter as gall
  蜜よりも甘く 恨みのように苦い
Cupid, he rules us all,
  キューピッドが すべて私たちの運命を決める

(What is a youth? Impetuous fire)
(What is a maid? Ice and desire)
(The world wags on)
A rose will bloom
  薔薇は美しく咲き誇るだろう
It then will fade
  しかしやがては色あせていく
So does a youth
  青年も同じ様に衰えていく
So does the fairest maid
  最愛の美女も同じ運命にある

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