エジプト「王家の谷」にあるツタンカーメン王の墓(ガラスのケースの中に収められた黄金のマスク)

筆者はかつて40年近く前に、エジプトを旅行し、王家の谷も訪問しました。

そこに眠るツタンカーメンの黄金のマスク(中にはミイラが収められている)は余りにも有名です。

このほど、科学誌「ネーチャー」が掲載した記事を読んでみて、その当時の記憶が蘇ってきました。

現代の科学技術の粋を凝らして、3500年以上前の秘密が少しずつ解き明かされようとしています。

以下、ネーチャーの記事の一部を紹介します。

Radar clues spark debate on Egyptian queen

レーダーによる手がかりがエジプト女王にまつわる議論を巻き起こす

Archaeologists claim to have discovered hidden chambers behind the walls of Tutankhamun’s tomb in a radar survey. The find resurrects a controversial theory that the young king’s burial place connects to a larger tomb containing his mother-in-law Nefertiti, whose resting place has never been found.

考古学者がレーダー調査でツタンカーメンの墓の壁の後ろに隠れた部屋を発見したと主張しています。この発見は、論争の的となる理論を復活させます。その論争とは、この若き王の埋葬地が義理の母ネフェルティティなどが埋葬された、もっと大きな墓につながっているとの主張をめぐってのものです。義母の安息地はいまだに発見されていません。

Although not all researchers are convinced the hidden rooms exist, Egyptologist Nicholas Reeves says if the ancient queen is found to have been buried like a pharaoh, “it could be the biggest archaeological discovery ever”.

すべての研究者が隠された部屋の存在を確信しているわけではありませんが、エジプト学者のニコラス・リーブスは言っています。もし古代の女王がファラオのように埋葬されていることが判明したならば、「史上最大の考古学的発見になるだろう」と。

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