米中の両国は1月15日、貿易交渉を巡る「第1段階の合意」で正式に署名しました。

合意では中国が対米黒字の縮小に向けて米国製品を追加購入するとしており、今後2年で2000億ドル(約21兆6千億円)を上積みすることを盛り込んでいます。

両国が合意文書に署名するのは、18年7月に関税合戦が勃発して以降で初めてのことです。

米国側はこの合意により、2月中旬をメドに2019年9月に発動した制裁関税第4弾(1200億ドル分)の関税率を15%から7.5%に引き下げます。

今回の合意をどうみるかですが、筆者は交渉上手のトランプ大統領の「勝ち」であり、、今年11月の大統領再選に向けて大きな切り札を手に入れたとみています。

The Wall Street Journal の見出し(キャプション)を紹介します。

1/15/2020
U.S.-China Sign Deal Marking Pause in Trade War
The U.S. and China signed a deal marking a truce in the trade war between the two nations, with President Trump saying it was a “momentous step” toward a future of “fair and reciprocal trade.”

(翻訳)
米中は貿易戦争の一時停止を合意
米国と中国は、両国間の貿易戦争の停戦を記した協定に署名した。トランプ大統領は「公正かつ互恵的な貿易」の未来に向けた「重要なステップ」だと述べた。

文中にある、truce は停戦、休戦協定のことです。

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