外国人が地図を見て困った様子です。「お助けしましょうか」の意味を伝えたいとします。それでは次の文を Do you want ~ ? の形で英語にしてみてください。

◎助けが要りますか。

はい、次のように言うと良いでしょう。

Do you want some help?

前回 Topic 112 でも some を取り上げました。そこでは、some books, some nice restaurants, some people, some passengers と言う形で、数えられる名詞を伴っての some でした。

これに対し、some help とは数えられない名詞に付いています。この some の働き、意味合いは何でしょうか。

中学では some は肯定文で使われ、疑問文や否定文では any を使うと習います。例えば次の例です。

I have some apples.
Do you have any apple? No, I don’t have any apple.

しかし実際はそれだけでなく、上記の Do you want some help? のように疑問文でも使われています。別の疑問文の例を挙げます。

Would you like some coffee?  (コーヒーはいかがですか。)

この some help や、some coffee での some の働きは、「ここにある」という意味合いです。

つまり、「助ける用意がここにありますが、必要ですか」「コーヒーがここにありますが、いかがでしょうか。」と言うことです。

だから some help を使うと優しい、温かい響きが伝わります。一方で any を使った場合、つまり、

Do you want any help?

と言うと、相手に助けが要るのかどうか選択を迫る意味合いになります。やや事務的な響きになります。

 

 

 

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