本シリーズ盲点の英単語(その65)で after を取り上げました。「~後」として使う場合、after の後ろには「出来事」が来るとお話しました。

after の元々のイメージは、「~についていく」という動きを示しています。したがって例えば、after lunch と言えば、「昼食についていく」→「昼食後」となるわけです。

今回は、その他の用例で注意すべき意味があることについてお話します。

それでは次の文の意味を考えてください。

  1. He was named Iemitsu after his grandfather, Ieyasu.

はい、意味は次の通りです。

「彼はおじいさんの家康にちなんで家光と名づけられました。」

次の文章はどうですか。

2. He paints after Picasso.

はい、これは次の意味です。

「彼はピカソ風の絵を描く(=ピカソを模倣した絵を描く)。」

要すれば、after には「~にちなんで」という意味や、「~の真似をして」という意味があることが分かります。

でもこれは after のもともとのイメージが「~を追いかけていく」「ついていく」と考えれば、意味がつながります。

1番の「~にちなんで名づけた」は、家康の名前を追いかけて家光と名づけたと考えられますし、2番の「~の真似をした絵を描く」は、ピカソを追いかけてピカソ風の絵を描くと考えればよいのです。

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