映画「カサブランカ」の挿入歌 As Time Goes By はあまりにも有名です。

日本語訳でしばしば「時の過ぎゆくままに」と称されます。

確かに go by には「時が過ぎる」という意味があります。この歌については後ほど。。。

今回の「今日のひと言」は、たまたま英国BBC放送中の表現で使われていた go by についてです。

My question is what percentage of people in the UK, do you think, have less than £1000 in savings?

(私が訊きたいのは、英国で1000ポンド以下の貯金しか持ってない人は何パーセントを占めると思うかです。)

Is it: (次の選択肢の内)
a) 5%,
b) 15 %, or
c) 30%?

これに対して次のように答えたなかで go by が使われていたのです。

◎Well, if I’m anything to go by I’d say c) 30%.

さて、この文章は、どういうことを言っているのでしょうか。

はい、その答は、、、





答は次です。

◎ええと、自分に当てはめるとしたら、c の30パーセントじゃないかな。

(ちなみに正解は、b) の15%だそうです。)

そうです、ここでは「当てはめる」と訳していますが、go by には、「~に基づいて判断する、~を判断基準とする」という意味があるのです。

ついでながら、この文の

If ~(Be動詞)anything to go by

は、決まり文句で「~に当てはめるとしたら、~を元に考えたら、~からすれば」というのにぴったりの表現なのです。

文例を挙げてみます。

  • I would say she’s about to resign if past experience is anything to go by. (これまでの経験からすれば、彼女は仕事を辞めそうだな。)
  • If rumours are anything to go by, the singer is planning to get married to her.  (噂から考えるに、その歌手は彼女と結婚するつもりだね。)

それでは、名曲 As Time Goes By をお楽しみください。

As Time Goes By 移ろう時のなかで
You must remember this 忘れてはいけないよ
A kiss is still a kiss キスって所詮キスだし
A sigh is just a sigh ため息ってため息にすぎない
The fundamental things apply 物事ってやはり基本が大切
As time goes by 移ろう時のなかで
And when two lovers woo そうやって恋人がふたり寄り添うとき
They still say: “I love you” 今日も言うんだろうね、アイラブユーって
On that you can rely そうすることに安心しきっている
No matter what the future brings どんな未来が待ち受けていようと
As time goes by 移ろう時のなかで
Moonlight and love songs – never out of date 月の光も恋の歌も色あせることがない
Hearts full of passion – jealousy and hate あふれる想い―嫉妬、そして憎しみ
Woman needs man – and man must have his mate 女は男を求める―男は女がいなければ生きていけない
That no one can deny それこそが真理
It’s still the same old story 今日も恋のストーリーが繰り広げられる
A fight for love and glory 愛と栄光を求めて争う
A case of do or die 生きるか死ぬかを賭けて
The world will always welcome lovers 世界にはいつだって恋が巡っている
As time goes by 移ろう時のなかで
24+