英文をうまく書くコツは、英米人の表現を参考にすることです。
わかりやすく言うと、うまく「パクる」ことです。
最近、相手方が止めたいということに対して、再考を促し、引き続き一緒にやっていきましょうと働きかける場面がありました。そんなときにネイティブが使った表現が次でした。(さっそくいただきます。 笑)
We hope that we will find a way to build on our current working relationship to identify projects that can be mutually beneficial.
この文の意味は、「私たちは、現在の業務関係を強化する方法を追求し、お互いにメリットのあるプロジェクトを見極めたいと思っています」といったところでしょうか。
筆者なりに、ポイントの解説をしたいと思います。
1.まず、最もキーとなるフレーズが次の表現です。
build on a relationship with ~との関係をさらに強化[拡大]する
build on と、on が入っていることに注意しましょう。on は「~の上に」という前置詞ですが、動詞と結びついて句動詞を形成することがしばしばあります。たとえば次の通り。
take on ~を引き受ける
get on ~に乗る、~を身に着ける、うまくいく
go on 進み続ける、続けて~する
build on は、「~の上に築く」という意味ですが、翻って「~を強化する、拡大する」ということになります。
2.次に、that we will… のところで使われている will は未来を示しているのでなくて、「~したい」という意思を示していることです。
通常、「~したい」という日本語を英語にするとき、おそらく多くの人が、 would like to do を使うと思います。
しかし、「~したい」を反射的に would like to do と変換してはいけません。
「~したい」という意思が、自分が必ずやるという決意を示す場合は、will を使う方が適しています。
これはとても重要なので、太字にしました。
それでは、なぜ would like to do は、ここでは適していないのでしょうか。
その理由は、would like to do には、話者の意思として「(相手方の意向がそれでよければ)~したい」というニュアンスを含んでいるからです。
つまり、相手の意向を汲んだ上で「~したい」という謙虚な気持ちを含んでおり、丁寧な言い方であるということです。
ここでは、相手方が止めたいという状況があり、再考を促すのですから、相手の意向を汲むのでなく、こちらの強い意志を示す必要があります。したがって will を使う方がストレートに伝わるのです。はっきりとした意志を示すべきですから will を使うのがベターなのです。
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- build on, would like to do
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