つぎの日本文を英訳してください。

「そうだ。京都、行こう。」

有名なJRの広告コピーですが、まずこの日本文について僕の解釈は、「よし、(自分は)京都にいくぞ」です。それを英語に訳すと。。。

Yeah! I will go to Kyoto.

ここで話題としたいのは、will という助動詞の働きです。この will は話し手の意志を表しています。この文は主語が自分ですから、自分の意思を表明していることになります。もしこれが第三者の、he や she ならば、他人の行為や状態に関して、話し手(自分)の意志を表すことになるので「(きっと彼/彼女は)~するだろう」という推量になります。

will のもう一つの働きは、今思いついた(重要:今思いついた)計画や予定を述べるのに使います。

以上から、「そうだ、京都に行こう」を表すには、will を使うのが適合していることが分かります。

これが例えば次の文だとしたら、will との違いはなんでしょうか。これらはいずれも未来を表す表現です。

1. I’m visiting Kyoto next summer.
2. I’m going to visit Kyoto.

実は、僕は中学では、be doing は単に現在進行形だけの意味だったのと、be going to do という表現は「近い将来のことを表す」と習ったのですが、実際のところ、必ずしもそれだけではないようです。

まず上記の 1. ですが、「あらかじめ計画をしており、それに対し準備を進めているとき」に、この文のように進行形を使って未来のことを表すことができます。来年の夏という相当先の話でも、進行形を使って未来を表すことが出来るのです。(逆に、京都に行くのをいま思いついたなら、この表現は使えません。will を使った表現になります。)

次に 2. ですが、「計画は立ててあるが、具体的には特に準備もしていないとき」には、be going to do で表します。つまり、この文が意味するのは「(単に予定だけではあるが)京都に行くつもりである」ということです。

中学で習う未来表現にも深いものがありますね。

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